木の優しさ

 学校やマンションの内装を木質化する事例が増えている。その理由はいくつかある。

 まず触感による「むくもり」である。また、ダニの発生も抑制できる。コンクリートにはない「調湿」機能も大切である。木材は湿度が高いときには湿気を吸い湿度が低くなると湿気を吐き出す。コンクリートに比べ結露しにくく、加えて「リラックス」効果もある。

 杉や檜、ヒバ材のチップのニオイを吸引したところ、最高血圧が低下するなど、鎮静作用もわかってきました。さらに「炭素固定」機能も欠かせない。

 天然乾燥の木材は、鋼材と比べ、約350分の1のエネルギーで製造される反面、素貯蔵量でなんと250倍もある。また木材は二酸化炭素を吸収して成長した樹木から作られており、エネルギーとして燃焼させても吸収量以上の二酸化炭素は排出できないという「カーボン・ニュートラル」な特性もあることから、化石燃料に代えて木質バイオマスをエネルギー利用すれば、新たな二酸化炭素排出は抑制できる。

 これらのことから、木材はまさにエコロマテリアルであることがわかります。

木の話

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