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炭素を蓄える木材・木造住宅

 木の大きな体は大量の炭素を蓄えている。

 木が製材品などの木材製品に加工され、それらを住宅の構造材として用いると部材の中の炭素は、住宅が解体・廃棄されるまでそのまま住宅にストックされている。いわば木材は炭素の缶詰といえよう。

 例えば10,5cm角で長さ4mの杉の柱が蓄えている炭素量はおよそ7,5㎏、延床面積136㎡の木造住宅では、木材を約24㎥使用しているから、蓄えている炭素量は約6tにも及ぶ。一方、RC造りのマンション(鉄筋コンクリート住宅)や鉄骨プレハブ住宅は、同じ136㎡の住宅について、それぞれ1,6tと1,5tとなり、木造の1/4になってしまう。この住宅のなかの木材部材にストックされている炭素は、木材が生育時に大気中からCO2として取り込んだものである。鋼材、コンクリートはこの機能を持っていない。計算によれば、わが国における全住宅がストックしている炭素の総量は、日本の森全体がストックしている炭素総量の約18%に相当すると試算される。

 街の中に木造住宅を中心にする第2の森林があると言ってもよいであろう。

木の話

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